銀行の未来

AI、フィンテック、ビットコインと金融を取り巻く環境は大きく変わろうとしている

る。そんな中 銀行の将来を不安に思う銀行員が増えている。銀行出身の私のところ

にも30ぐらいの銀行員の方から多くの相談が寄せられる。

「コンサルタントになりたいと思います」「先がないのでもうやめようと思います」

「このまま上司の言いなりでやっていくことが不安です」

悲痛な叫びである。

極めつけは弊社のお客様に「常務に合ったら、現場は疲弊していると伝えてくださ

い」と数代前の支店長で今もその社長と懇意にしていることと知っていて社長から

戒めてくださいとのことです。

こうなると組織は機能しなくなってくる。事実銀行のサービス、現場の職員の質は

年々下がっているようにも見受けられる。

そりゃそうです。銀行員になる人間はまじめで正義感が強いから、数字のため、

上司のためという理屈で仕事をしたくないという人間が多いです。

AI、フィンテック、0金利、地方の衰退と銀行がだめな理由はいろいろ挙げられるが

結局はトップに経営能力がないからこうなっているとつくづく感じます。

「金利が下がった分の収益を何で賄うか」

では「投資信託、M&Aの手数料でノルマを課す」。こんな経営ならだれでもできる

というものです。本来ならば今こそ、横並びからオンリーワンの銀行に、どこもやっ

ていない商品やサービスを作り出すことに力を注ぐべき。お客様と一緒になって知恵

を絞るべきですが、経営陣は自分の保身ばかりでどの金融機関も変われないのでしょ

う。そんな企業に未来はありません。

真に顧客から必要とされるサービスをどう構築するか。経営陣がまず最初にあり方

を知ることが必要です。でないと銀行に未来はありません。

 

 

水沼さんならどうしますか?

最近よくお客様から聞かれるようになった質問です。

コンサルタントとして独立した当初は、知識や専門分野についての

質問がほとんどでした。

8年が過ぎて実績もついてきまして、会社も社員9名になりました。

経営者としての判断を相談されるようになったということかな

と自分なりに理解をしております。

自分は常に熱いですが、冷静に物事を考えて決めるようにして

います。自社の経営に関してはかなり慎重、保守的だとも思います。

お客様にも保守的なコンサルタントと見られているからかなとも

思いますが、地域でコンサルタントをやっているとお客様の家族や

社員さんの顔も見えてきます。アドバイスも当然その方たちの立場も

組んでする必要があります。

したがって、経営者をノリで事業に取り組ませるようなアドバイスは

絶対にしてはいけないと常々思っております。

だから私のコンサルティングを受けているとつまらないかもしれません

でもそれがいいと言ってくれるお客様が多いのでこれからもこの保守的

と言われるスタンスを貫いていきます。笑