起業家や経営者にとって新規事業に取り組むことはそれほど多くはない。
全国の経営革新企業には、新規事業を立ち上げるサイクルを組み入れている
会社もあるが絶対少数派だと思う。
しかし、私の場合は新規事業の立ち上げを支援すること、相談されることは
日常のことであり、今現在でも共同PJを含めて7社ほど関与している。
そのうちの1社の社長がこのような話をしていた。
この社長は年齢が80才という高齢で、すでに事業でも大きな成功を治め、
社長がいなくとも会社が回る仕組みを構築していて悠々自適の毎日
のであった。(確かに1年前はお会いしてもいつもそんな感じであった)
しかし、今年の年明け以降、新たな事業を思いつき実行に移すと決めると、
そこから数か月は市場調査に費やし、ここ3か月でシステム投資
設備投資、資金調達、人材採用等を矢継ぎ早に行いいよいよ今月から
対外的にPRを行い事業が正式にスタートする。
「80にしていよいよ大河に出会った。出会った以上は残りの人生を掛けて
正面からことに当たりたい。ついては協力してくれと。」とおっしゃっている。
お金も、地位もある方がこの年でなぜこれほどまでに新たな事業に情熱をそそぐの
か分からなかったがこの言葉を聞いて腑に落ちた。
「水沼さん、自分が思う大河に出会った以上は、やらないと死ねないよ」
自分も一度しかない人生、やらないって選択肢はないと思って独立した。
「自分と一緒ってことか。」それならわかる。
そして改めて思った、新規事業に取り組むってことは創業と一緒で「腹をくくる」
ってことだこれは何歳になっても事業が成功していても変わらないんだと。
そして、自分も何歳になってもこの社長の様にありたいと思った。
新規事業で儲かるからやるっていう事業はことごとく失敗する。
(銀行員時代からいろいろなケースを見てきたことを踏まえて私もそう思う。
儲けは企業存続の必要絶対条件ではあるが目的にするとほとんど失敗する。)
そして、大河ドラマのような人生と、ホームドラマのような人生、選ぶなら大河
ドラマのような人生を選ぶってことさ。私には人生の先人が仕事を通して
いろいろなことを教えてくれる。
皆さん明日もさらにさらに激熱で行きましょう!!