公的支援の限界

過ぎたるは及ばざるがごとし・・・。

中小企業支援の大義のもと異次元の支援施策がここ5年展開されている。

支援する側の我々もそのおかげもあり年々中小企業への支援もいろいろな

メニューを活用しながら展開できている。

ただ、ここ最近はいささかやりすぎではと思うことが多くなっている。

本来役割ではないところまでを支援との名目で対応する支援機関や

公的機関が増えている。そのため、支援メニュー等が多すぎて本来の企業の

為というよりも支援側の理屈で形式的に運営されているようなものが増えて

いるように思える。税金で運営されているために無料というなんとも・・

というものも増えているのが事実である。

しかし、本当に経営革新を図ったり会社を変えていくにはお金と時間は

ある程度投資しないといけない。中小企業経営者のモラルファザードは年々

低下しているようにも思える。さらにそこに乗っかるコンサルタントも多い。

身銭を切っている顧客は常に真剣である。そのやり取りは公的支援のコンサル

ティングとはやり取りの重みが違う。そういった意味で、公的支援の効果は

限定され、投入した税金以上にはならないと私は常々思っている。

我々コンサルタントは付加価値サービスを提供している。

喉から手が出るほど欲しいコンサルティングサービスを提供すべきだし。

安売りはすべきではない。このままいくと中小企業コンサルティングの分野

は真のコンサルタントが育たないのではと危惧している。

まさにいろいろな意味で「過ぎたるは及ばざるがごとし」な状態である。